アノニミティについて

《セクシャル・コンパルシブス・アノニマスはなぜ「アノニマス(無名にとどまる)」なのか》

 無名であることはSCAの霊的な基盤となっている。一人一人が無名にとどまることによって、SCAの集まりを個人支配からまぬがれさせ、SCAの回復・一体性・サービスの原理をあくまでも優先させることを可能にする。

 SCAは同等の立場の人間の集まりである。わたしたちは、SCAの回復のプログラムを多くの人に知ってもらおうと、力を尽くして努めているが、ここに参加する個人を知ってもらおうとはしない。したがって新聞、ラジオ、テレビ、映画等、マスコミや公の場でSCAメンバー個人の名前を出すことはない。このようにして、メンバーのプライバシーは守られ、更には、個人として認められたいというエゴに歯止めがかけられ、全員が平等であることが明確にされる。

《グループでのアノニミティ》

 SCAに足を運んできた人の個人のプライバシーは確実に守られるよう、わたしたちはお互いに最大の努力を払っている。お互いのプライバシーを守る約束も、アノニミティの意味の一つであり、SCAミーティングで一人一人が自分の性行為のトラブルにまつわる話ができるのも、そこで話された個人の秘密をわたしたちは明かさないからである。わたしたちはそこで分かち合われた回復の話だけを自分のものにしている。

 グループの中では、自分の姓名を名乗ることも、連絡先を教えることも、一切明かさないことも、その人の自由である。どこまで自分のプライバシーを明かすかは自分で決められる。

《公の場でのアノニミティ》

 SCAメンバーとしてマスコミに出る場合、顔を見せることと姓名を名乗ることはしない。SCA以外の機関が主催する公の会合でSCAメンバーとして話をする際も、フルネームは出さない。いずれの場合も、SCAを代弁するのではなく、一人のメンバーとして話をする。

 なお、SCAメンバーであることを表明しない限りは、マスコミに出ても、公の場で自分の姓名や立場を明かしても、伝統に反するものではない。

伝統11. 私たちの広報活動は、宣伝よりもひきつける魅力に基づくものであり、活字、電波、映像の分野では、私たちはつねに個人名を伏せる必要がある。

伝統12. 無名であることは、私たちの伝統全体の霊的な基礎である。それは各個人よりも原理を優先すべきことを、つねに私たちに思い起こさせるものである。


※「アノニミティについて」は、AA アルコホーリクス・アノニマス® のパンフレット「AA早分かり」「アノニミティをご存知ですか?」「AAグループ」から抜粋され、AAのミーティングハンドブックに掲載されているものを再録、編纂したものです。